先日「イエスタデイをうたって」の最終巻を読み終わりました。
ここまで長かった・・・。
昔少年ジャンプの広告に載っていたのを見て、特徴的で綺麗な絵だったのでずっと心に残っていました。
それから数年後に古本屋で偶然見つけて読んでみたらハマってしまい、作品を追いかけるようになりました。
ただ作者である冬目景さんはファンの間では有名な遅筆家。
最新刊は待てど暮らせどなかなか出版されず、続きが気になって気になってやきもきする日々が続きました。
いつ出るのかも分からないのでマイペースに待っていたらいつの間にか連載は終了、最終巻も出版されているということだったので早速購入。
感想
キャラクターの気持ちの変化に付いていけず最後までモヤモヤがとれませんでした。
僕はシナ子先生よりもハルの方が好きなのですが、それでも主人公であるリクオとシナ子には幸せな結末を用意して欲しかった。
リクオは学生時代からの憧れの人と、シナ子もリクオなら過去の呪縛から解放してくれると思って付き合いだした筈なのに、最後はお互いに無理をしていたという事に気付き別れを告げる。
お互い前向きになれていた筈なのに、「僕達はお互いに勘違いをしていた」、「実は無理をしていた」 なんて悲しい別れ方です。
リクオはまだいいんです。ハルと気持ちを確かめ合って付き合ったわけですから。
ただシナ子は結局過去に縛られたままで何も成長できていないんじゃないかなって。
浪の事が異性として好きという感じにはどうしても思えなかったし、浪も自分は兄の代わりでもいいと言ってるし。
メインキャラの半分は前に進めなかったんだなと思うとそんなにハッピーエンドでもなかったのかなと。
まあ色々と書きましたが、恋愛物語における切なさや、長い間追いかけた作品が終わったという感慨深さで良い感じに心が揺さぶられました。
この作品に出会えて素直に良かったと思えます。冬目先生お疲れ様でした。

イエスタデイをうたって (Vol.1) (ヤングジャンプ・コミックスBJ)
- 作者: 冬目景
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1999/03
- メディア: コミック
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