【Discogs】リリース作品の別バージョン作成について(マスターリリース)
はじめに
同じ作品でも初回限定版や各国にローカライズしたバージョン(日本版など)があると思います。
Discogsではそのバージョン違いを、マスターリリースという機能を使ってまとめることができます。 今回はそのマスターリリースの使用方法について説明していきたいと思います。
サンプルとしてKendrick Lamarのページを使います。
マスターリリースについて
「Overly Dedicated」という作品はMP3のデータ配信とCDrでのリリースがあったようです。 近年よくある手法で、要は媒体が違うだけですね。
マスターリリースを使えばこのような表示方法にすることが可能になります。
ページのサイドバーに「マスターリリースを作成」というボタンがあります。 これをクリック。
すると上記のような画面になります。 ここでまとめたいリリース作品にチェックを入れ、「作成する」ボタンを押します。
今回は仮に「HiiiPoWeR」という作品を対象にします。 (実際は別バージョンは出ていないので作成しません)
また、マスターリリース作成時にはまとめたいリリース作品のURL最後尾にある7桁の数字が必要になるので、別途メモをしておいてください。
*HiiiPoWeR URL* https://www.discogs.com/ja/Kendrick-Lamar-HiiiPoWeR/release/3776731
キーリリース項目に、メインとなるバージョンのURL最後尾7桁の数字を入力します。
リリース項目に、メインバージョンも含めた全てのバージョンの数値を入力していきます。
これでマスターリリースが作成され、バージョン違いが表示されるようになります。
リリースのコピーについて
マスターリリースの作成方法は分かったけど、同じようなリリース何個も作成しないといけないの?となると思うので、リリースのコピー方法についても解説します。
「リリースを編集」をクリックします。
「下書きへコピー」をクリックします。
アカウントメニューの「下書き」をクリックします。
するとコピーしたリリースの下書きが作成されているので、「編集/送信」をクリックしてリリースを編集していきます。
【Discogs】アーティストの別名義登録について
Discogsでアーティストの別名義を登録したい時があると思いますが、その方法についてメモします。
大きく分けて、[エイリアス]と[バリエーション]と呼ばれる二つの方法があります。
サンプルとして使いやすいので、RhymesterのMummy-D氏のDiscogsページを使用します。
エイリアス
エイリアス…別名
[Mummy-D]という名義は主にMC/Rapper時に使用されるメインとなる名義です。
それとは別に氏はProducerとして[Mr.Drunk]という名義も持っています。
さらに作詞の時等は本名の[Daisuke Sakama]という名義も使います。
このように、同一人物ですが全く違う名前を持っているアーティストにはエイリアスを設定します。
設定方法としては、別名義のアーティスト名をエイリアス欄に記入するだけ。 設定が終わると、エイリアス欄にで別名義のリンクが作成され、クリックするとその別名義のページに飛びます。
因みに、別名義でのアーティストページが存在しない場合は、記入してもエラーになります。
バリエーション
氏のバリエーションの項目を見てみてください。 同じような、しかし微妙に異なる名義がいくつも並んでいるのが分かりますか?
氏は客演も沢山あるのですが、曲によってはグループ名を表記していたりすることもあるので、本来の[Mummy-D]とは少し違う表記が沢山あったりします。
例えば[Mummy-D From Rhymester]みたいなやつです。
他にもよくあるのが、カタカナ表記のアーティストがローマ字表記だったりとか、そういった別名義まではいかないけど表記がちょっと違うというのがバリエーションになります。
設定方法のサンプルとして、[Mummy-D From Rhymester]でリリースしている作品を使用します。 因みにバリエーション設定されている名義は表記の後ろに*が付きます。
これは作品の編集画面ですが、Mummy-D氏の項目を見てください。 アーティスト名の箇所には[Mummy-D]と書いてあります。
その横に[ANV入力欄]と呼ばれる項目があるのですが、そこに[Mummy-D From Rhymester]と記載されています。
この[ANV入力欄]に記入した値がそのアーティストの名義バリエーションになります。
極端な話、ここで田中太郎とか書いてもそのアーティストのバリエーションになってしまいます。 (Discogsのマナーに反するのでやったら駄目ですよ)
まとめ
全部バリエーションにしたらいいんじゃない?という風に思う方もいらっしゃると思うのですが、名義が違いすぎるものはエイリアスとして登録するのがDiscogsの基本理念ぽいです。(一回それで指摘ありました)
なので下記の様な考え方で進めていけばいいかなと思います。
エイリアス:別のアーティスト バリエーション:表記違い
Discogsは翻訳があまり進んでないので分かりにくい箇所が多々あるのですが、今回の記事で少しでもDiscogsの理解が深まればと思います。
【Discogs】ミュージシャンのディスコグラフィー調査に便利なサイト
あるアーティストの最新アルバムを聴いてすっかり気に入ってしまい、昔の音源も聴いてみようと思うことがままあります。
一般的にはそのアーティストの公式HPやWikipediaなんかを見ればいいと思うんですが、ディスコグラフィーについて特化しているサイトがあるので紹介したいと思います。
2000年に開設され、アメリカ合衆国オレゴン州ポートランドにある企業Zink Media, Inc.が運営している。 ユーザーアカウントを作成すれば誰でも編集できるウィキの要素を持ち、ジャケット写真等の投稿も可能。ポピュラー音楽からクラシック音楽、ノンミュージック(オーディオブック等)まで全てのジャンルを網羅するが、特にクラブミュージックに強みを持っている。 リリース作品のほかアーティスト、レコードレーベルなどの情報も掲載される。 リリース作品に関しては、アーティストのソロ作品・プロデュース作品・提供作品から、レコーディング参加作品・ブートレグまで網羅している。一枚のCD・レコードにつき、その作品に関わったミュージシャン・プロデューサー・スタジオ等のクレジット、再発盤・デジタルリマスタリング盤の情報まで記載されている。 リリース情報の閲覧や投稿だけでなく、ユーザーレビュー投票やコメントなどのコミュニティ機能、CD・レコード等の売買ができるマーケットプレイス機能なども統合されている。
ざっくり言うとアーティストのディスコグラフィーに特化したWikipediaって感じです。 この音源は媒体がCD-Rで出ているとか、データのみでリリースしたとか書いてあって、過去の音源を遡るのにめちゃ便利です。
熱心なファンや本人が書き込みしていることもあるのか、超マイナーな音源の紹介とかもされていることがあってビビります。
気になるアーティストがいたらここで調べると面白いので良ければ。
音楽データ購入サイトの使い分け方
以前の記事で今でもCDを買う習慣があると書きましたが、中にはどうしても手に入らない廃盤のCDとか、アナログレコードでしか発売がされていない音楽なんていうのもちらほらあります。(我が家にはレコードプレーヤーがない)
そういう時に役立つ、音楽データが購入できるサイトの僕なりの使い分けを紹介したいと思います。
因みに、今から紹介するサイトがiTunesやAmazonのDL購入と一番何が違うかというと、ビットレートが高いもの、つまり高音質なものが購入できるという点です。
具体的に言うと、MP3のビットレート320kbps以上の音質のものを配信しているということです。 (iTunesはAAC 256kbps、AmazonはMP3 256kbps)
別に気にならない人はいいんですけど、どうせなら原曲になるべく近い音で聴きたいので、こういったサイトを使うようにしています。
音質については下記以外にも色々記事あるので探してみてください。
Bandcamp
アンダーグラウンドなアーティストの音源を探す時によく利用します。 発信の場を完全にBandcampに移しているアーティストもいて、最新アルバムはここでか手に入らないなんてこともあります。
あと廃盤のアルバムとかも結構あって、中には投げ銭で提供している太っ腹なアーティストもいるので、手に入らなかった音源とか見つけるとテンション上がります。
Bandcampについての詳細はこちらを参照。
Beatport / Junodownload
この2つのサイトは入手が難しいCDや、レコードでのみ発売されている音源のデータを購入する際によく使います。
Junodownloadの方が基本安い感じですが、Beatportは定期的にクーポン配信があるので、うまく併用してお得な方を選んでいます。
決済方法
Paypalのアカウントを取得することを強く推奨します。 クレジットでもいけるはずですけど、やっぱり安心感あるので。
Paypalについては下記参照。
他にも色々購入サイトはありますが、僕なりの使い方を紹介しました。
自分的CD整理術
違法DLやiTunesなどのデータDLサービス、音源入りUSBなどが発売されているこのご時世にCDを購入する人は段々と減っていっていると思いますが、僕は今でももっぱらCDを買う習慣があります。(勿論DL購入もするけど)
理由としては惰性もあるし、やっぱり安心感みたいなものもあるし、欲しい音源がCDしかないってこともたまにあるからです。
でもいくらCDがコンパクトディスクなんて名前の通りコンパクトでも、塵も積もれば山。 長年かけて集めたCDは着実に部屋を圧迫していきました。
なんとかしないと駄目だなーと思っていた時に、(確か)TV番組の木梨サイクルに出演していたスチャダラパーのBOSE氏が紹介してたんですが、CDをアナログレコードみたいに収納できるグッズがあるというのを思い出しました。
調べてみたら、リンク先でも紹介していました。
- 作者: BOSE(スチャダラパー)
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2008/12/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 11人 クリック: 65回
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CDケースの厚みの大体1/3くらいになるので、収納できる量が増えるみたいです。 早速色々調べてみて、それっぽいのを発見しました。
メーカーから直接購入もできますし、Amazonからも購入可能です。
- 出版社/メーカー: キディトレイン
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
これに入れ替えたCDをプラスチックの収納ケースに入れると、まさにアナログレコードな感じでCDが収納可能になります。 CDの収納に悩んでいる人は一度導入してみてはどうでしょう?
この収納ケースはスタッキングもできるのでおすすめです。
- 出版社/メーカー: 天馬(Tenma)
- メディア: ホーム&キッチン
- 購入: 5人 クリック: 4回
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【J-HIPHOP】FUNKYMIC and the Saturdays Rism - GOTTA NEED FUNK
元韻シストのMC/HumanBeatBoxerのFUNKYMICが韻シスト加入前に活動していたユニット(から後にバンド)FUNKYMIC and the Saturdays Rismが2006年にリリースしたアルバムがカッコいいです。
プロデューサーであるchop the onionの作るトラックはがっつりファンクを意識したサウンドになっており、その上にFUNKYMICのイナタくもスキルフルなラップが相性抜群に絡み合って、まさにヒップでファンキーなアルバムになってます。
韻シスト加入前から既にFUNKYMICのフロウはほぼ完成しており、ビートに対してのアプローチや声の出し方が独創的で面白いです。
FUNKYMICのルーツを知りたい人にもおすすめの一枚。
おまけで2016年にFUNKYMICのソロアルバムで再びchop the onionとタッグを組んだ一曲がこちら。
【J-HIPHOP】ハルビンズ弐拾五 - 波華横丁皿三昧
大阪アンダーグラウンドの雄、SUPPON RECORDS所属のトラックメーカーユニット、ハルビンズ弐拾五が2007年にリリースしたファーストアルバム。
メンバーはEarMadder,GDEN,Hi-Low★Kickの三名。
この三名の作る、濃く癖のあるトラックにSUPPON RECORDS周辺のMCsが負けないくらい濃いスキルフルなラップを乗せています。 しかもこの作品どうやら一日で作成したっぽいことを曲中で言っており、正直とんでもねえなと。
僕の中でこの作品で一番耳に残るのがMCマリヲのラップ。 ねっとりとしたフロウと声で癖になります。
トラックもラップも癖が強くて実験的なものも多く、オリジナリティ溢れるオルタナティブなラップ作品としてオススメです。
尖ったHIPHOPを聴きたい人は是非。